高齢者への歯磨き介助

明けましておめでとうございます。

訪問専任歯科衛生士の貴志です。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

新年1回目のブログは、ご自身で歯磨きが困難な方への「歯磨き介助」について書かせていただきます。

お口の中をきれいに保たないと口の中の細菌が気管から肺に侵入し、誤嚥性肺炎の危険が高まります。

またお口の中で炎症が起きると免疫力低下や他の臓器に障害を起こす等様々な問題が起こります。

口は身体の一部であり全身の健康状態ともつながっていますので、しっかりと衛生状態を保つようにしましょう。

口腔内をチェックしよう!

まずはお口の中をチェックし、痛みの原因になりそうな口内炎・欠けた歯・歯肉の腫れ等がないか確認してください。

トラブルがある場合、歯科医院に行かれるか、通院が困難な場合は、訪問歯科診療を利用しまずは治療をしてもらいましょう。

口腔ケアに必要なアイテムと方法

◆うがい受け

ベッドの上でうがいを行うことができます。

 

◆歯をみがく

歯がある場合は歯磨きを行います。

・歯ブラシ

歯肉を傷つけないように、できるだけ毛先のやわらかいものを選ぶようにしましょう。

・タフトブラシ

先端が小さくなっているので、通常の歯ブラシが当てにくい場所に使用します。

・歯間ブラシ

歯並びが悪かったり、歯と歯の間に隙間がある方は使用して下さい。

 

◆口腔内清掃

・スポンジブラシ

特に高齢者は舌の運動機能が低下や唾液分泌の減少で舌苔が付きやすくなっていますので、スポンジブラシを使って優しくこすり落とします。

その際、保湿剤を使用することで汚れがとれやすくなり、保湿効果が期待できます。

水をお口の中に含むことやうがいが困難な方の場合でも、お口をゆすぐ必要がないため使用できます。

 

◆入れ歯の洗浄

入れ歯を掃除する場合は、専用の義歯ブラシを使うようにしましょう。持ち手の部分がつかみやすく、毛がしっかりしているため力を入れて磨くことができます。

歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、専用の洗浄剤を使うようにしましょう。

 


基本的なことですが、これらをしっかりと行うことで口腔機能の維持向上につながります。高齢者などは、口腔内が乾燥しているため、まずは口の中を濡らして汚れをとりやすくする工夫も必要です。また、口腔ケアはできるだけ短く終える事が大切です。ご家族であってもお口の中を見られるのが恥ずかしいと感じる方もいらっしゃいますので、始める前にしっかりと口腔ケアの大切さを伝えてあげることが大切かと思います。


小池歯科医院では月曜日から土曜日まで歯科訪問診療を行っていますので、何かお困りごとがあればいつでもお問合せ下さい。

私たちが患者様のご自宅、施設、病院にお伺いし、治療・口腔ケアをさせていただきます!

 

 

 

 

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